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谷崎潤一郎『鍵』、いまおかしんじ監督がオリジナルで新たに映画化――吹越満・菅野恵・小出恵介ら出演で6月12日より全国公開
谷崎潤一郎の官能純文学の傑作『鍵』が、いまおかしんじ監督のメガホンにより新たに映画化され、6月12日よりシネマート新宿ほか全国公開を迎える。
主演は吹越満と菅野恵。余命半年を告げられた夫が、年の離れた妻の心と肉体を他の男に委ねようとする――そんな歪んだ愛の形を、耽美小説の精神に血を通わせながら描く。
関西では、アップリンク京都にて7月10日(金)、シアターセブンにて7月11日(土)からの上映も決定している。
官能文学の金字塔を大胆なアレンジで令和に蘇らせる

夫婦の日記を交互に示す手法で性の深奥を描いた谷崎潤一郎の『鍵』は、市川崑、神代辰巳、池田敏春ら名手によって幾度となく映像化されてきた官能純文学の金字塔だ。本作はその原作に大胆なアレンジを加えたオリジナルストーリーとして、令和の時代に蘇る。
工務店を営む剣持耕三(演:吹越満)は、医者に余命半年の宣告を受ける。歳の離れた妻・郁子(演:菅野恵)を案じた剣持は、部下の木村(演:小出恵介)と郁子を浮気させようと画策する。
「浮気だのなんだの揉めているうちは、俺が死ぬってことを忘れるだろう」――そんな逆説的な思いから始まった計略は、思惑通りに進むように見えて、剣持自身の郁子への想いを際限なくかき立てていく。
郁子の日記を盗み見ると、そこには木村の肉体に強く惹かれる郁子の気持ちが赤裸々に綴られていた。
「一日でも長く生きて郁子を抱きたい。もっともっと抱きたい」――死を前に燃え上がる男の執着と偏愛の行き着く先が、本作の核心をなす。
吹越満、菅野恵、小出恵介――充実のキャスト陣が耽美な世界を体現

主人公・剣持耕三を演じるのは吹越満。1965年生まれ、青森県出身。
映画・TVドラマ・舞台と幅広い分野で変幻自在の演技を見せる実力派で、近年は『Winny』『リボルバー・リリー』『Love Will Tear Us Apart』(すべて2023年)、『フロントライン』『アフター・ザ・クエイク』(2025年)、『未来』(2026年)など話題作への出演が続く。
ドラマでは「9係」「特捜9」全シリーズ、「THE DAYS」(Netflix)なども記憶に新しい。死を前に愛する女性を他人の手に委ねまいと嫉妬に身を焦がす不器用な主人公を、ユーモラスに演じた。

妻・郁子を演じるのは菅野恵。1994年生まれ、東京都出身。
舞台芸術学院ステージアーティスト科を卒業後、小劇場出演を経て役者としての実力を培い、2017年に富良野GROUP「走る」にオーディションで選ばれ出演。
2019年の「やすらぎの刻~道」でドラマデビューを果たし、倉本聰作品への出演を重ねてきた。2024年には『海の沈黙』(若松節朗監督)で映画初出演を果たし存在感を示した同作に続き、本作で大胆な役を演じる。

物語のキーパーソンとなる木村役には小出恵介。1984年生まれ、東京都出身。
2005年のドラマ「ごくせん」で俳優デビュー後、同年映画『パッチギ!』で注目を集め、「のだめカンタービレ」「ROOKIES」「JIN-仁-」などの人気テレビドラマにも多数出演。映画でも『風が強く吹いている』『シュアリー・サムデイ』『愚行録』『銀平町シネマブルース』など幅広い作品に出てきた。
いまおか監督作品には『愛のぬくもり』に続く2度目の出演となる。
ほかにも、丸純子、那波隆史、佐倉萌、新藤まなみ、治田敦ら多彩な俳優陣が集結。耽美小説の世界に血を通わせる充実のキャスト陣となっている。
監督業30年目のいまおかしんじ、松本稔と再タッグで新境地へ

メガホンをとるのは、脚本・監督業30年目を迎えるいまおかしんじ。1965年生まれ、大阪府出身。
1990年に獅子プロダクションに入社し、瀬々敬久、神代辰巳らの助監督を経て、1995年に『彗星まち』で監督デビュー。
2011年には日独合作映画『UNDERWATER LOVE おんなの河童』を発表し、代表作に『たまもの』『島田陽子に逢いたい』『れいこいるか』などがある。2023年には『道で拾った女』『天国か、ここ?』など劇場映画5作の公開を果たし、ミニシアター系映画のファンに温かく迎えられてきた。
いまおかしんじ監督のコメント
「妻を抱きたい。ただそれだけのために愚かなことを繰り返す。涙ぐましくみっともなくそれでも必
死に生きようとする人たち。あんたらもアホやけど俺もアホや。お互い悶絶してどんでん返しし
ましょう」
【作品情報】

脚本・監督:いまおかしんじ
脚本:松本稔
出演:吹越満、菅野恵、小出恵介、丸純子、那波隆史、佐倉萌、新藤まなみ、治田敦 ほか
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
【公開情報】
6月12日(金)~ シネマート新宿ほか全国公開
7月10日(木)~ アップリンク京都(京都府)
7月11日(土)~ シアターセブン(大阪府)


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